
読もうと思ったきっかけ
2024年は私にとって40歳になる年でした。
私は上司と毎週1on1をしているのですが、同年代の上司から「この本面白かったから読んでみるといいかも」と勧めていただいたので、購入しました。
本を読んだ感想
40歳からは自分の人生観を大切にする
アラフォーからのキャリアは、仕事に合わせて人生を変えるのではなく、人生に合わせて仕事をデザインする。これが大事です。
人生100年時代と言われていますが、公益財団法人 生命保険文化センターが公開しているリスクに備えるための生活設計によると、日本人の平均寿命は男性が81.09歳、女性が87.14歳とされています。
男性と女性で平均値が異なりますが、ここでは低いデータである男性の平均寿命を考えると81.09歳となり、約80歳と考えることができます。つまり、人生80年時代。
80歳と想定すると、半分は40歳です。まさに、40歳は人生においてターニングポイントと考えることができます。
筆者である尾石晴さんも同様のことを仰られていたと思っています。
これまでの40年間恥ずかしながら何か目標を持って生きてきたかというとそんな大それたことを考えて生きてきたわけではありません。(もちろん〇〇大学を目指す、資格を取得する、など細かな目標を定めて生きてきましたが、私が生きている価値はこれだ!これを実現するまで死ねない、といった目標までは持てていなかったな・・・という意味です)
高校受験、大学受験、就職などごく一般的な目標は設定してきましたが、それは自分の人生で目指すべきゴールという逆算から考えたことではなく、どちらかというとその場その場で考え、行動してきた結果だったのかなと感じています。
この本で書かれている「仕事(環境)に合わせて人生を変える」そんな生き方だったなと思います。仕事の都合で転居することもありましたので、まさに仕事(環境)に合わせて人生を変えてきました。
今、私は40歳です。人生の半分、まさにターニングポイントです。
この本を読み、40歳の今だからこそ自分がどんな人生を生きたいのか、どう過ごしていきたいのかを考えていく節目であると知ることができました。
でも、40歳でなかったらターニングポイントではないのか?というと、そういうことではないと思います。20歳、30歳、50歳それぞれが人生にとって貴重なポイントであり、ターニングポイントになり得ると感じています。(切りのいい年齢でなくても1年で見たときに、半年、1か月、10日、1日・・・とターニングポイントは自分次第だと考えています)
生きていくうえで適度に自分が立ち止まってどう生きていくかを考えることが重要なのだと感じました。
No.1ではなく、Only1を目指す
モノがあふれる現代では、みんなと同じことをしていても成長はないため、だんだんと「独自性・個性」に重きが置かれるようになってきました。
私たちアラフォー世代は、みんなと同じ中で「一番」になることが価値を持つ教育を受けて、社会に出たら、みんなと同じではないこと、つまり「独自性・個性」が価値になった世代です。インプット(教育)とアウトプット(仕事)のルールと評価がずれている。
「独自性・個性」が価値を持つ時代になじんでいくには、いくつかの「みそぎ」が必要です。
前回の記事でも記載しましたが、今の時代はたくさんの言葉で溢れています。尾石さんは「モノがあふれる現代」と記載されていましたが、私は同じことを仰られていると感じました。
たくさんの言葉で溢れている時代(いろんな人が気軽に発信できる時代)だから、みんなと同じ言葉で発信をしていても埋もれてしまいます。 みんなと同じ言葉は、今後生成AIなどにより検索などしても表示されることもなく、多くの人の目に映らない情報となってしまうのではないかと考えています。(直接リンクを見に行けば表示されますが、いずれはGoogle検索でWebサイトが表示される検索中心から生成AIに聞いて要約して回答を得る、そんな使い方に変わっていくのではないか、という個人的な予測から述べています)
だからこそ、自分だけの言葉で発信する必要がある。そうでなければ、市場価値も出すことができず、成長することができない、そんなことを仰られていると感じました。
また、文中の「みんなの中で一番になることが価値を持つ教育を受けて、社会に出るとみんなと同じではないことが価値になる」という言葉に感銘を受けました。
私が学生の頃(今でも子どもの学校教育を見るとそう感じますが)は、学級順位、学年順位を可視化して、順位で同じ学校内の生徒と比較することが当たり前でそんな環境でした。
私自身学校内(閉じた狭いコミュニティ内)で一番をいかにとるか、どうやって十番以内に入るかといった順位志向でした。今でも会社内で同期と比較して自分のポジションはどうか?という順位を気にしてしまっているような気もします。
どちらも狭いコミュニティ内での順位です。
そんな順位にこだわるのではなく、自分だけがなりたい姿を目指す。つまり、No.1ではなく、Only1を目指すべきなのだと思います。
順位にこだわっていてはいつまでもみんな(他人)との比較から抜け出すことができません。そんな状況の中では、自分だけがなりたい姿を考えることができません。
自分だけがなりたい姿は唯一無二なので、他人と比較することなんてありえないからです。
これまで私は他人と比較することを意識してしまっていたので、これをきっかけに比較の世界から抜け出し、自分だけのなりたい姿を意識して生きたいと思いました。
文中に記載されている「みそぎ」について気になる方は是非書籍をご確認ください。
自分の生きがいとする仕事を見つける
40歳からは「自分業」を始めてみる
「お金」「つながり」「健康」の3つの要素を満たすことができ、かつやりがいを持って取り組める仕事のことを、この本では「自分業」と呼びます。
私はこの本の中で筆者の尾石さんが一番言いたいことはここなのではないか、と感じました。
自分業とは文中の通り、やりがいを持って取り組める仕事です。
先ほど記載した自分だけがなりたい姿を実現することができるそんな仕事が理想ですが、それだけでは「自分業」ではなく、3つの要素を満たすことができ、自分がやりがいを持てる仕事が「自分業」です。
私が今やっている仕事(本業)は、IT業界でのB2Bマーケティング業務ですが、これを一生80歳までの仕事としていけるかというとそうではないなと思っています。(やりがいはありますが、会社に勤める以上いずれ定年の時期が来ると思いますので)
そのため、80歳まで継続することができ、少しでもいいからお金を生み出すことができる自分業を作っておきたいなと感じました。
2023年から資格取得を中心とした記事制作を行い(2024年は活動できず・・・)、2025年からは書評を公開しています。今年は書評だけではなく、本業に関する経験などもアウトプットしていきたいと考えています。
今やっている活動で少しでもお金を稼ぐことができれば、とても嬉しく思います。(これを自分業にできれば・・・と思って、まずは行動しているところです。)
今は資格取得、書評ともに本業に関連するものが中心となっていますが、いずれは本業に関連しない書評、映画レビューなど自分の感じたこと、経験したことを自分だけの言葉として世の中に発信し、見てくれた人に少しでも影響を与えることができればと思っています。
読んで得た気づき
上司の勧めでこの本を読みましたが、とてもたくさん得るものがあったなと感じています。
この記事にまとめられなかったたくさんの学びがこの本には詰まっており、その中の一部分を紹介しました。
私はこの記事で紹介している3つのことを大切にしていきたいと感じました。
これまで他人と比較してきた人生から見方を変え、これからは自分だけの世界(なりたい姿)を目指して生きていきたい。
生きていきたいと書いていますが、あまり重々しくは考えてなく、他人が発信していることだけに影響を受けるのではなく、「じゃあ、自分はどう思うのか?」と自分の感情に向き合うように意識していきます。
また、私にとっての自分業とは何か?、どんななりたい姿を目指していくのか?、そのために今の生き方はOnly1に近づいているのか、そんなことを考えながら毎日生きていきたいと感じました。
私の人生観が変わるとても素晴らしい本に出会えて良かったです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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