
読もうと思ったきっかけ
4月で年度が変わることもあり、来年度の目標達成に向けてチームの戦略を考えたいと思い、戦略面を強化したく、こちらの本を読むことにしました。
目的は、仕事で使えるように戦略立案の方法を学ぶことです。
本を読んだ感想
戦略が必要な状況は2つの条件を満たすとき
達成したい目的がなければ、戦略は不要です。この要素は戦略において最も重要ですが、以外にも見落とされがちです。
もうひとつ、戦略が不要な状況は「目的達成のために使える資源に限度がない」場合です。もし資源が無限にあり、どれだけでも使えるのであれば、思いつくことをすべて試せば良いのです。わざわざ戦略を立てる必要はありません。
読み始めて早々、戦略がいらない状況があるということに衝撃を受けました。
「えっ?!戦略がいらないときあるの?!」と思いました。
どんな時でも戦略は必要不可欠だと思っていたからです。
でも、よくよく考えるとリソースが使い放題なら考える必要はないかもなと。例えが違いますが、お金を使うことに制限がなければ、なんでもやりたいことは実現できそうだなと思いました(もちろんお金だけで解決できないこともありますが、大抵のことは解決できるのではないかという意味です)
仕事をしていると上司から「戦略はどうする?」とよく言われます。
そのたびに私は無心に戦略を考えるのですが、この本を読んでおさえるべき大事なポイントがとてもよくわかりました。
- 戦略を考える上での目的は何か?
- どんなリソースを使うことができるのか?
この2点を理解・可視化しておく、ことが戦略立案には必要不可欠です。
戦略で勝利を得るための条件
資源優勢を探せ
安定して勝利するためには、「目的に対して投下可能な資源量が優勢であること」が必要です。つまり、「資源優勢を探せ」というのが戦略立案で最も肝要なポイントです。
競争環境が厳しく、目的の達成が常に競合に左右される場合、投下可能な資源量を競合と比較し、資源優勢を確保できる選択肢を選ぶのも効果的です。
何のために戦略を考えるのか?
それは、勝つためです。勝つと書くと分かりづらいので、目的を達成するためです。
特に、仕事における目的は競合という存在が必ずいる気がします。だからこそ、資源が優勢である状況を活かすことができる戦略を考えなければ、競合には勝てず、目的を達成できないという結果になってしまいます。
1つの目的を達成するために、様々な戦略を立案することができます。
書籍にも紹介されていましたが、戦略立案する人によっても同じ目的から考えた戦略は異なると紹介されていました。
目的を達成するための戦略が複数ある中で、どれを選択して実行していくのか。
そのために、重要となるのが資源優勢を保つことが可能な戦略を選定すること。
しかし、資源優勢の話はこれだけでは終わりません。
以下記載の通り、続きがあります。
資源優勢が見つからない場合の対処法
資源優勢を見出せていないなら、まだ勝負をかける段階ではありません。 もし目的の再解釈に余地があるなら、再度検討しましょう。 目的の再解釈を尽くしている場合は、目的そのものを変更すべきです。
この文章も私にとって衝撃を受けました。(本当に音部さんのこの本を読んで戦略について、とても勉強になりましたので、感謝しています。)
私はこれまでありがちだったのですが、戦略を洗い出してその中から戦略を決定する。
でも、それだけじゃダメなのです。
その戦略は資源が優勢な状況になっているか、を確認して選定できているのか。
もしそうでないなら、まだ仕掛けてはいけない。仕事をしているとスピード感を求められることがあるので、なかなかじっくり戦略を考える時間を取ることが難しく感じます。なので、焦ってじっくり考えることなく戦略を選定してしまいがちな気がしています(これは私個人的な意見です)
そんなときに必ず気にすべきことが「資源優勢となる戦略を選定しているか」であるということに気づけたのが私にとって大きな気づきとなりました。
資源優勢が作れないのあれば、違う戦略を考える。
戦略を思い浮かぶことができないのであれば、目的の再解釈から見直してみる
文章にするのは簡単ですが、なかなかうまく行動につなげることができないと思います。
ゆっくりでもいいので、自分の戦略に対する考え方・行動を改めていきたいと思いました。
読んで得た気づき
これまで戦略を体系的に学んだことのない私にとって、戦略について短時間で学ぶことができるとても良い本でした。目的であった戦略立案の方法はある程度理解できました。
これから仕事において、戦略を立案するシーンが増えそうなので上司からの薦めで読みましたが、とても勉強になり、読んでよかったなと心から思います。
戦略について体系的に学んだことがない方へとてもオススメの本です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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