【書評】世界の一流は「休日」に何をしているのか

読もうと思ったきっかけ

越川さんの講演を聞く機会があり、講演内容がとても面白く話に引き込まれました。

いくつか本も書かれているとのことでしたので、本のタイトルから内容が気になったこちらの本を購入しました。

本の中に書かれている内容から自分の習慣にも取り入れることができないかという目的で読むことに決めました。

本を読んだ感想

学ぶ上で視野を狭めないことが重要

仕事とは関係のない本を積極的に読む

世界の一流ビジネスパーソンは、長期休暇を心身のリフレッシュだけでなく、教養を深める機会と考えています。休暇中も能動的に学ぶ姿勢を保って更なる成長を目指しているのです。

これまで仕事に関係のある本ばかり読んできました。

最近だと、マーケティング、マネジメント、リーダーシップなどなど。読んでいる時は、仕事へ活用することが目的のため、リフレッシュという気持ちはありませんでした。

なので、読みながらワクワクしているか?というそういうわけではなく、勉強の延長線上のような形で読んでいるという感覚に近かったです。

そんな時、この本の文章を読みました。

「あ~、自分リフレッシュするために本読めてないな」

と思い、久しぶりに小説を読みました。(読んだ本は辻村深月さん著の「傲慢と善良」ですが、これがまためちゃくちゃ面白くて、ハマってしまい2日間で読み切ってしまいました・・・笑)

ビジネス書からしか学ぶことができないと思い込んでいた自分の考え方を見事に変えてくれました。

小説「傲慢と善良」ではビジネス書からは学ぶことのできない人間の心理描写を交えながら傲慢と善良という言葉について丁寧に書かれており、人間が持つ感情について考えさせられる一作でした。

誰しも持っているような生々しい言葉を文字化されているからこそ、一人一人の人間がどんな考え方を持っているのか良くわかり、現実の世界でもこういうことなんだろうなと感じました。そういう意味合いで、仕事を行う上で対人関係は避けては通れないので、とても勉強になりました。

土日に目的を設けて、使い分けて過ごす

休日を「チャレンジデー」と「リフレッシュデー」に分ける

世界の一流ビジネスパーソンは、土曜を「チャレンジデー」と位置づけて、自分の趣味や家族との時間を楽しむだけでなく、新たな人間関係を構築したり、興味のあるワークショップやセミナーに参加するなど、未体験のことに積極的に挑戦することを意識しています。

翌日の日曜は「リフレッシュデー」と考えて、運動や読書、ヨガや瞑想などを通して、身体とメンタル、脳のリフレッシュを図っています。

この2日間を通じて、休養と教養を実現しているのです。

土日は平日5日間仕事で働いて疲れた体を休める2日間。そんな考え方がこの本を読む前の私でした。

でも、一流のビジネスパーソンは土日両日体を休めるという考え方ではないようです。一流は土日もそれぞれ目的を決めて過ごしている、そんな感想が本を読んで感じたことでした。

もう1日休みがあるので、土曜日はチャレンジすることができるのだと思います。やっぱり日曜日だと、次の日から仕事なので、万全の状態で仕事に臨むことができなくなります。そんな精神状態だとやっぱりチャレンジしてもチャレンジしきれない。やっぱりチャレンジするときは最高の精神状態で挑みたいですよね。

土日の使い方を知って日曜日はリフレッシュを意識して自分の好きな本を読むということを新しく始めました。(1点目と関連していることもありますが)

土日の2日間は体を休めるためにある、そう考えていた自分にとって土曜日をチャレンジデーと考えることで、自分を成長させることができる日が1日増えた、そんな感覚です。

こういう考え方を知っているかどうかで人生の時間の使い方が変わってくるんだろうなと思いました。

世界の一流は休日に自己効力感を高める活動をおこなう

世界の一流が自分の趣味を楽しんでいるのは、休日を通して「自己効力感」を高めようと考えていることに理由があります。

自己効力感とは「自分なら必ずできる」とか「きっとうまくいく」と思える感情や自信のような感覚を指します。

自己効力感が高い人は、どんな状況でもポジティブに行動できるだけでなく、五つの特徴を持っています。

「やってみたら、意外とできた」という自信が自己効力の本質であり、世界の一流は休日や趣味を通して、この感覚を養っているのです。

恥ずかしながらこの本を読むまで、自己効力感という言葉を知りませんでした。

自己効力感とは書籍では自信のような感覚、ポジティブに行動できると紹介されています。その他、五つの特徴も記載されていましたが、自己効力感を持つためにポジティブに考えることができるポジティブ思考が土台としてあり、その上に自己効力感が高められていくような気がしています。

壮大になってしまいますが、生きていくうえでポジティブに考えられるかどうかってすごい重要だと思っています。

私は20代の就職活動時期に読書の楽しさを知り、当時は自己啓発本ばかり読んでいました。

その時にたくさんの本と出会い、そのきっかけで自己効力感の土台となるポジティブ思考を養うことができました。

日頃からネガティブに考えている人が急に自信を持つことはできないと私は思います。ネガティブに考えることがないようにポジティブ思考を養っておく。そうすることで、自己効力感を発揮できる環境ができ、自信につながっていく。

自己効力感が低くなってきたな、と感じたときは、ポジティブ思考をさらに意識してみようと思います。

読んで得た気づき

とても読みやすい本であっという間に読み終えてしまいました。

目的としていた自分の習慣に取り入れることがないかという目的も達成することができました。

記事内でも紹介していますが、早速これまで久しく読んでいなかった小説を読み、ビジネス書では得られなかった気づきを得ることができたなと思っています。

また、最近自分の中で推しのアーティストができたこともあり、そのアーティストのことを知ることでこれまで見えてこなかった世界が見えてきたという気づきもありました。

視野を狭めないということは本当に大事ですね。

土日の過ごし方もこれまでは体を休めることを意識して過ごしていたのですが、どちらか1日はチャレンジデーと設定して過ごすことでこれまで以上に活気あふれる生き方ができるようになった気がします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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