【書評】すぐれたリーダーほど自分にやさしい

リーダーシップ

読もうと思ったきっかけ

2025年7月からマネージャ職に昇格となりました。昇格前にお世話になっていた上司からオススメされたため、読み始めました。

チームのリーダーとして仕事をするにあたり、自分にやさしいとはどういうことか?読む前からとても興味がありました。

本を読んだ感想

自分にやさしくするとどんな効果があるのか

なぜ、セルフ・コンパッションはリーダーから注目されているのでしょうか。

リーダーが、セルフ・コンパッションを取り入れて、自分を一番大事にしたら、チームや組織のパフォーマンスが上がるからです。

一見、自分を大事にしたら、チームのことは二の次になりそうに思えるのですが、そうはならないのです。今、リーダーには、少なくとも次の3つのことが求められています。

①前向きで、タフで、謙虚であること                        ②メンバーをサポートすること                              ③助け合うチームをつくること

この本を読んで、初めて「セルフ・コンパッション」という言葉を知りました。この本では、セルフ・コンパッションは以下のように紹介されています。

セルフ・コンパッションとは、「自分にやさしくすること」。そうすることで、自分自身で心身を整え、安心感を得て、自信をもって前に進むことができます。        セルフ・コンパッションの技術を身に着けることで、疲弊感や自己犠牲感が減り、自分、チーム、そして組織の成果を効果的に生み出すことができます。

紹介されている通り、「自分にやさしくすること」がセルフ・コンパッションです。ここで本のタイトルである『すぐれたリーダーほど自分にやさしい』とは「すぐれたリーダーはセルフ・コンパッションを行い、自分にやさしくできるリーダー」であることが分かります。

セルフ・コンパッションができるリーダーは、自分にやさしく接することができるため、

  • 疲れたら、自分を労わることができる
  • 自分の気持ちを大切にし、自分を犠牲にするような行いはしない

自分に余裕があれば、他人、チームメンバーにも優しく、冷静に接することができ、結果的に成果につながるのだと私は理解しました。

私自身としても経験がありますが、自分が疲れていると余裕もなくなり、仕事も集中できず、メンバーの話も傾聴できていないな、と感じることがありました。

この本を読むことで、自分の経験を改めて実感し、自分にやさしくすることは重要だと感じました。

私の場合は、少し違うかもしれませんが、自分が落ち着けるよう毎週2時間 平日の日中帯に一人になる時間を確保するようにしています。業務都合により、打合せなどは行ってしまうこともありますが、自分が落ち着いて仕事を整理できる時間でもあるため、この時間を確保していることで、今のところ冷静に過ごせているかなと思っています。

全ビジネスパーソンが活用すべきこと

リーダーは、自分自身を意識的に守る必要があります。               みなさんが理想のリーダーシップを追い求め、実践することは大切です。           でも、それだけでは不十分です。                                   セルフ・コンパッションの考え方を活用しながら、自分が疲れ始めたと思ったら、早いタイミングでそのサインを察知し、適切な対応をとることです。                          最近の研究データを見ても、セルフ・コンパッションは、ビジネスパーソンが燃え尽きたり、疲れ切ったりするのを防ぐのに、抜群の効果をもたらします。

先ほどの話に似ていますが、人間は頑張り続けるといつか疲れてしまいます。

私はここ最近何となく自分のことが分かってきました。                            21:00以降仕事をすると、寝る時間が遅くなってしまうので、翌日に疲れが残ってしまうのです。なので、その日中の仕事がない限り、基本的に21:00には仕事を終えるようにしています。

この本に書かれている通り、私は意識的に自分を守っています。

自分で意識的に決めて行動し、自分に無理をさせないことで仕事も順調に進み、ストレスも軽減されている気がします。

最後に書かれている通り、これはリーダーだけではなく、全ビジネスパーソンが取り組むべきことだと思います。そうするだけで、気持ちに余裕をもって仕事ができるようになり、良い成果にもつながるのではないかと思います。

運動を行うことによる効果

運動は、思考だけでなく感情にもプラスに働きかけます。                     運動は、ストレスや不安への対処にも抜群の威力を発揮します。専門家は、運動はストレスに対処するのに、きわめて効果的にもかかわらず、そのことが認識されていないと嘆いているほどです。

これまで私にとって運動は健康のための一つという感じでした。

しかし、新型コロナウィルス感染症が発生し始めて、出社がなくなり、リモートワークへ私の会社は移行しました。これまで通勤が運動を兼ねていましたが、出社がなくなることで家から出ることもなくなり、運動をすることがなくなってしまいました。

そんな運動しない毎日に危機感を感じ、毎朝仕事前にランニングするという運動する習慣を作るようにしました。

その当時から約5年半が経ち、今でも毎朝ランニングを続けていますが、ここに書かれている通りの効果があったな、と改めて実感しました。

それは健康管理に加えて、「思考や感情にプラスに働く」ということです。

私が感じる運動(ランニング)の効果は以下です。

  • 仕事のことを考えると運動すると考えを整理しやすい
  • 汗をかくことでスッキリする(気持ちいい)
  • 朝から運動して仕事をすることで始業時からフルスロットルで仕事ができる

この本を読んで運動は仕事をするうえで大切だな、と感じることができました。                これからもこの運動の習慣は継続したいと思っています。

読んで得た気づき

私がこの本で学んだことを一言で表すとしたら、

「自分自身を大切にすることがチームの成果を最大化する」

です。

自分自身を大切にするために、著者の若杉 忠弘さんはセルフ・コンパッションを紹介されています。この本を読んで初めて、セルフ・コンパッションというキーワードを知りましたが、リーダーだけではなく、全ビジネスパーソンが実施すべきことだなと感じました。

この本で紹介したことはほんの一部にしかすぎません。例えば、以下のキーワードにピンときた方はご購読をオススメ致します。

  • 自分にダメ出しをしてしまうことがある
  • リーダーとして挫折し、今後どうしたらよいか分からない
  • リーダーとして疲れてしまった

この書評でこちらの本の良さを少しでも伝えることができていれば、とても嬉しく思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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